顎関節症とは?主な原因や症状、放置するリスク、治療法などを解説
こんにちは。大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」です。
顎関節症という言葉を耳にしたことがあっても、具体的な症状や治療方法については詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか。顎関節症を放置すると、悪化して日常生活に支障をきたす場合もあります。特に、慢性的なストレスや不規則な生活習慣などが重なると、症状が複雑化しやすいです。
この記事では、顎関節症の主な症状や原因、放置することで生じるリスク、治療法などを詳しく解説します。
目次
顎関節症とは

顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎関節やその周囲の筋肉、靭帯、軟骨などに何らかの異常が起こることで生じる症状を総称した疾患です。顎関節は耳のすぐ前にある左右一対の関節で、日常の会話や食事の際に様々な役割を果たしています。
非常に繊細な構造をしており、噛み合わせの悪さや生活習慣の影響、ストレスなどによって簡単に不調が起こりやすい部分でもあります。
日本では、顎関節症は20代から40代の女性に多く見られる傾向があります。放置すると症状が悪化して生活に支障をきたすケースもあるため、早期に異常を感じた場合は歯科医院で相談することが大切です。
顎関節症の主な症状

顎関節症の症状は多岐にわたり、軽度のものから日常生活に支障をきたすほどの症状までさまざまです。多くの場合、初期の段階では軽い違和感や痛みから始まり、徐々に症状が進行していきます。
ここでは、顎関節症の代表的な症状について詳しく見ていきましょう。
痛みが生じる
顎関節症における痛みは、顎関節そのものや、その周囲の筋肉に原因がある場合があり、痛みの出方も人によって異なります。代表的な症状として、口を開けたときに耳の前あたりが痛む、あくびをしたときに顎がしびれるように感じるといったものが挙げられます。
痛みがあるとそれを避けるために片側だけで噛むようになる、口を大きく開けなくなるといった行動をとりがちですが、これがさらに関節や筋肉への負担を増やすという悪循環を生むことがあります。
口を大きく開けられなくなる
口を大きく開けられなくなる開口障害も、顎関節症の代表的な症状の1つです。健康な人は指を縦に3本分入れる程度の範囲まで口を開けられますが、開口障害がある場合は1〜2本しか入らなくなります。開口障害は、関節の構造異常や筋肉の緊張が原因で起こることが多いです。
音がする
口を開け閉めするときに、耳の前あたりでカクン、ミシッ、ジャリジャリといった音が鳴ることがあります。これは顎関節がずれたり摩擦が生じたりしているサインで、特にカクカクという音は初期段階でよく見られます。
音だけで痛みがない場合は一時的な異常で済むこともありますが、音の種類や頻度が変わるようなら関節に何らかの変化が起きている可能性があります。
顎関節症の主な原因

顎関節症の発症には、さまざまな原因が複雑に関係しています。単一の原因のみで発症するケースは少なく、複数の原因が重なっていることが多いです。以下に、顎関節症の主な原因を紹介します。
歯並びや噛み合わせの異常
歯列不正や噛み合わせのずれも、顎関節症のリスクファクターです。上顎と下顎の歯の位置関係や咀嚼の際の接触バランスに問題があると、特定の筋肉に負担がかかって顎関節へのストレスが継続的に発生します。
特に、交叉咬合(クロスバイト)や開咬(オープンバイト)などの不正咬合は、関節円板の位置ずれや関節可動域の制限を招きやすいとされています。
生活習慣や姿勢
デスクワークやスマートフォンの長時間使用などで前傾姿勢が続くと、首や肩の緊張が高まり、顎関節への負担も増えます。特に、うつむき姿勢や片側に偏った噛み癖は、関節や筋肉のバランスを崩す原因となります。
また、猫背や顎が前に出る姿勢は、顎関節に常に負荷がかかる状態をつくり痛みや開口障害につながりやすくなります。日常的に正しい姿勢を意識することは、顎関節症の予防にとって非常に重要なのです。
ストレス
精神的なストレスも顎関節症の原因の1つです。ストレスが溜まると、無意識のうちに歯を食いしばったり歯ぎしりをすることがあります。こうした習慣が長く続くと、顎の関節や筋肉に継続的に力が加わって炎症や痛みを招くことがあります。
外傷
顔や顎に強い衝撃が加わった場合、顎関節や周囲の組織が損傷を受けて顎関節症を引き起こすことがあります。例えば、スポーツ中の接触事故や転倒、交通事故などが挙げられます。このような外傷による顎関節症の場合、関節内部で炎症が起きたり関節円板がずれたりすることがあり、顎の痛みや動きにくさを引き起こします。
外傷後に顎が痛む、口が開けづらいといった症状が続く場合は、放置せずに診断を受けることが大切です。
顎関節症を放置するリスク

顎関節症は自然に症状が軽くなることもありますが、放置していると症状が慢性化したり、他の健康問題を引き起こしたりするおそれがあります。そのため、気になる場合は早めに対処することが重要です。
まず、顎関節症が慢性化すると、口を開けるたびに痛みや不快感が生じて食事や会話といった日常の動作が制限されます。無意識のうちに口を大きく開けるのを避けるようになり、柔らかいものしか食べられなくなって食生活の質が落ちる方もいます。しっかり噛めなくなることで、食事の内容が偏りやすくなる恐れもあります。
また、耳の近くにある顎関節の不調は、耳鳴り、難聴、めまいなどの耳に関する症状を引き起こす可能性もあります。特に、顎の動きと連動して耳鳴りが強くなる場合などは、放置すると悪化することがあるため注意が必要です。
さらに、顎関節症による慢性的な痛みは、頭痛や肩こり、首のこりなど全身の筋肉の緊張を招くことがあります。特に、噛みしめや歯ぎしりの癖があると、筋肉に負担がかかるため肩周りや背中まで症状が波及することもあるでしょう。
顎の痛みが2週間以上続く場合や、口が開けづらくなる、関節の音が大きくなったなどの変化があった場合には、早めに歯科医院で相談することが望ましいです。
顎関節症の主な治療法

顎関節症と診断された場合には、症状や原因に合わせた治療が行われます。症状の程度や発症原因によって適切な治療法は異なります。ここでは、顎関節症の主な治療法について詳しく解説します。
スプリント療法
スプリント療法は、マウスピースを使用して顎関節や筋肉への負担を軽減させる治療法です。主に就寝時に装着する透明な装置で、歯ぎしりや食いしばりによる力が直接顎関節に加わらないようにします。
理学療法
理学療法は、顎関節周囲の筋肉や関節に対するマッサージやストレッチを中心とした治療法です。口腔内の筋肉や関節の周辺筋肉の緊張をほぐすことで、症状の緩和を図ります。自宅でできる顎や首、肩のストレッチなども効果的です。
ただし、自己流での無理な運動は逆効果になることもあるため、必ず歯科医師や理学療法士の指導のもとで行いましょう。
噛み合わせの調整
歯の噛み合わせに問題がある場合は、噛み合わせの調整も行います。長年の癖や歯のすり減りによって噛み合わせがずれていると、顎の動きに負担がかかることがあるためです。
薬物療法
薬物療法は、顎関節症の症状を一時的に緩和するために使用される治療法です。具体的には、痛みを抑えるための鎮痛薬や、筋肉の緊張をやわらげる筋弛緩薬、炎症を抑える抗炎症薬などが処方されることが多いです。
ただし、これらの薬はあくまで症状の緩和を目的としたものであり、根本から治すものではありません。そのため、薬物療法は単独で行われるのではなく、他の治療法と組み合わせて使用されることが一般的です。
生活習慣の見直し
顎関節症の治療において重要なのが、生活習慣を見直すことです。歯科医院で治療を受けて一時的に症状が改善しても、日常生活の中で顎に負担をかける動作が続いていると再発のリスクが高まります。以下のような生活習慣の見直しが重要です。
- 硬い食べ物を避ける
- ガムなどの長時間の咀嚼を控える
- 片側で噛む癖を改善する
こうした習慣を整えることで、治療の効果をより長く持続させられます。また、ストレスが原因と考えられる場合はストレスをため込まないように心がけましょう。
まとめ

顎関節症は、顎の関節や周囲の筋肉に異常が起きることで痛みや違和感、口の開閉のしづらさなどを引き起こす疾患です。顎関節症の原因としては、ストレスによる歯ぎしりや食いしばり、無意識の噛みしめ、姿勢の悪さなどが挙げられます。
顎関節症の治療には、症状に応じてスプリント療法や薬物療法、理学療法などが選択されます。軽度の場合は自然に改善することもありますが、放置すると慢性的な痛みや噛み合わせの悪化、全身の不調を招く可能性があります。そのため、初期段階での適切な対応が重要です。
少しでも不調を感じたら、早めに歯科医院を受診して専門的な治療を受けるようにしましょう。
顎関節症の治療を検討されている方は、大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」にお気軽にご相談ください。
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