子どもが受け口になる原因とは?治療法やセルフケアも
こんにちは。大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」です。
「子どもの受け口が気になるけれど、どのような対処法があるのだろうか」とお悩みの方も多いでしょう。成長とともに自然と改善されるケースもありますが、放置すると発音や咀嚼に影響が出る可能性もあるため、早めに対応することが大切です。
本記事では、子どもが受け口になる原因や放置するリスク、治療方法と家庭でできる予防策について解説します。
目次
受け口とは

受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に突き出して噛み合う状態です。専門的には下顎前突(かがくぜんとつ)や反対咬合(はんたいこうごう)と呼ばれます。
口を閉じたとき、上の前歯が下の前歯の前に位置するのが正常な噛み合わせですが、受け口の場合は上下の前歯の位置関係が逆転します。
受け口は、放置すると歯並びがより悪化したり、発音に支障をきたしたりするリスクがあります。指しゃぶり、舌を前に出す癖などの生活習慣が関係するケースも多いため、子どものうちから対処することが重要です。
子どもが受け口になる原因

受け口の原因は、先天的な要因と後天的要因の2つに分けられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
先天的要因
受け口には遺伝が強く関係していると言われています。両親のいずれか、または両方が受け口の場合、子どもも同じような噛み合わせになる可能性が高くなります。
これは、顔や顎の骨格の形状や、歯の大きさ・配置といった骨格・歯列の遺伝が影響しているためです。例えば、下顎が大きく前に出やすい骨格や、上顎が小さい体質などが遺伝することがあります。
後天的要因
子どもの受け口は、日常生活の中で無意識に繰り返される癖や習慣によっても引き起こされます。例えば、舌を突き出す癖があると、常に舌の力が下の前歯に加わり、下顎が前方に押し出されやすくなります。その結果、下顎の過剰な成長や前歯の位置のずれが生じるのです。
また、指しゃぶりを乳歯が生えそろってからも長期間続けていると、歯並びや顎の成長に影響を及ぼし、受け口の原因となることがあります。そのほか、口呼吸や頬杖、うつ伏せ寝なども、歯並びが乱れる原因となり得ます。
子どもの受け口を放置するリスク

子どもの受け口を放置すると、以下のようなリスクがあります。
発音が不明瞭になりやすい
受け口は発音にも悪影響を及ぼすことがあります。特に、サ行やタ行といった舌先を前歯の裏につけて発音する音が不明瞭になりやすいです。周囲の人に言葉が伝わりにくくなるだけでなく、本人がコンプレックスを抱く原因にもなるでしょう。
咀嚼が不十分になる
受け口の状態では、上下の歯が正しく噛み合わず、食べ物をうまくすりつぶせないことがあります。噛み砕かないまま飲み込むと、消化不良を起こし、子どもの食欲や栄養の吸収に悪影響を及ぼしかねません。
また、噛む力のバランスが崩れると、顎の筋肉にも偏った力がかかり、顎関節症の原因となる可能性があります。
見た目が気になる
受け口によってあごがしゃくれたように見えることがあり、成長とともに見た目を気にするようになる子どもも少なくありません。周囲の目が気になり、コンプレックスにつながる恐れもあります。
見た目に悩みを抱えると、自己肯定感が下がったり、消極的になったりする可能性もあります。
虫歯・歯周病のリスクが高まる
受け口だと歯並びが乱れやすく、歯と歯の間に汚れがたまりやすくなります。磨き残しをしやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなりやすい状態です。
また、噛み合わせが悪いと特定の歯に過剰な力がかかり、歯がすり減ったり、歯の根元に負担がかかったりすることもあります。虫歯や歯周病の進行を早め、口腔内全体の健康を損なう要因にもなり得ます。
子どもの受け口を改善する方法

受け口を含め、子どもの歯並びや噛み合わせを改善する治療は、時期によって1期治療と2期治療にわけられます。ここでは、それぞれの治療目的や内容について解説します。
1期治療
1期治療とは、乳歯や永久歯が混在している時期(6〜10歳ごろ)に行う治療です。顎の骨の成長を促し、歯が並ぶための土台を整えることを目的としています。
1期治療ではマウスピース型の装置や拡大床、チンキャップなどの装置が使用されます。それぞれの治療目的は以下のとおりです。
- マウスピース型の装置:歯並びに悪影響を与える癖を改善する
- 拡大症:上顎の幅を広げる
- チンキャップ:下顎の成長を抑制する
また、悪習癖がある場合は、MFT(口腔筋機能療法)と呼ばれるトレーニングを行うこともあります。
1期治療は、顎の骨がやわらかい時期にアプローチできるのが大きな特徴です。本格的な矯正治療が必要になっても、治療期間を短縮できたり、抜歯を避けられたりするケースが多くみられます。
2期治療
2期治療は、すべての永久歯が生え揃った中学生以降の時期に行う矯正治療です。この段階では、歯を移動させて歯並びを整えることが目的となります。ワイヤー矯正やマウスピース矯正が主な治療方法です。
ワイヤー矯正は、歯にブラケットとワイヤーを固定させ、ワイヤーによって歯に力をかけて歯を動かしていく方法です。マウスピース矯正は、少しずつ歯列の異なるマウスピースを順番に付け替えていくことで歯並びを整えます。
治療の方法は大人の矯正方法と同じですが、子どものうちに矯正を始めると、咀嚼や発音などの機能面を早く整えられます。
子どもが受け口になるのを予防するためにできること

乳歯の時期から意識して生活習慣を整えておくと、受け口を予防できる可能性が高くなります。ここでは、子どもが将来健康な歯並びを手に入れるために、家庭でできる予防策について解説します。
姿勢を整える
姿勢の悪さも受け口に影響を与えることがあります。たとえば、猫背のまま過ごしたり、頬杖をついたりしていると、顎の位置がずれて噛み合わせに影響を及ぼす場合があります。
背筋を伸ばして座る、机と椅子の高さを調整するなど、お子さまが正しい姿勢を保てるように声をかけましょう。
歯並びに影響を与える癖を改善する
受け口の予防には、舌の位置や口呼吸など、無意識に行われている癖に注意することが大切です。口呼吸の習慣があると口周りの筋肉がうまく使われず、噛み合わせのバランスが崩れやすくなります。
こうした癖を改善するには、まず保護者が気づき、歯科医師と連携してトレーニングを行うことが大切です。舌の正しい位置や呼吸の仕方を意識すると、受け口が悪化するリスクを下げられるでしょう。
食事や咀嚼の習慣を見直す
柔らかいものばかりを食べていると、顎の筋肉や骨が十分に発達せず、歯並びや噛み合わせに悪影響を及ぼすことがあります。小児期は顎の骨が成長する大切な時期なので、よく噛む習慣を身につけることが重要です。せんべいやナッツ類など、噛む回数が多い硬めの食材を取り入れましょう。
また、顎の骨や筋肉をバランスよく発達させるためには、左右両方の歯で均等に噛むことを意識させてみてください。
定期的に歯科検診を受ける
子どもの歯並びや噛み合わせは、成長とともに変化していきます。虫歯のチェックだけでなく、歯並びや噛み合わせの状態を歯科医師に確認してもらうと、受け口の兆候が見られた場合でも、早い段階で適切なアドバイスや治療を受けられるでしょう。
矯正治療が必要なタイミングを見極めるうえでも、歯科医院で診察を受けることが大切です。
まとめ

子どもの受け口を放置すると、発音が不明瞭になったり、食べ物をうまく噛めなかったりするほか、見た目のコンプレックスや虫歯・歯周病のリスクにつながる可能性があります。子どものうちから状態を把握し、必要に応じて適切な対応をとることが大切です。
受け口の治療は、顎の成長を利用して改善を目指す1期治療と、永久歯が生え揃った後に歯並びを整える2期治療に分けられます。また、姿勢や舌の癖、食事習慣などを見直すことも、受け口の予防や悪化防止につながります。
気になる歯並びや噛み合わせが見られる場合は、自己判断せず歯科医院で相談し、子どもの成長に合わせたケアや治療を検討しましょう。
子どもの受け口の治療を検討されている方は、大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」にお気軽にご相談ください。
当院は「誰もが通いやすい、いつでも気軽に相談ができる歯医者さん」を目指して日々診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療など、幅広く対応しています。

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