医院名:大森山王あおやま歯科 
住所:〒143-0023 東京都大田区山王3-29-2 
電話番号:03-6429-9644

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2025.10.17

インプラントとは?治療の流れや費用・デメリットをわかりやすく解説

インプラント治療を受ける女性

こんにちは。大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」です。

歯を失ってしまい、どのような治療法を選べばよいのか悩んでいませんか。

入れ歯やブリッジ以外の選択肢としてインプラントを耳にしたことがあるものの、具体的な内容がわからず不安に感じている方もいるでしょう。歯が抜けた状態を放置すると、見た目だけでなく噛み合わせが悪化し、残っている他の歯に負担がかかる可能性もあります。

この記事では、インプラントとはどのような治療法なのか、メリット・デメリット、詳しい治療の流れや費用について解説します。ご自身に合った治療法を見つけたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

インプラントとは

インプラント治療の口内イメージ

インプラントとは、歯を失った部分にチタンなどでできた人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着して機能と見た目を回復する治療法です。周囲の歯を大きく削らずに済むため、残っている歯への負担を抑えやすい特徴があります。

なお、治療の進め方には大きく分けて従来法(抜歯後の治癒を待ってから埋入する2回法が中心)と、抜歯と同時に埋入し条件が整えば当日に仮歯まで装着できる「抜歯即時埋入・即時修復法」があります。

後者は適応を満たす場合に治療期間と通院回数を短縮しやすく、治療中の見た目や食事への影響を抑えやすい点が利点です。

どちらが適しているかは骨や歯ぐきの状態、噛み合わせ、全身状態などを踏まえて判断します。

インプラント治療の流れ

インプラント治療のカウンセリング

ここでは、カウンセリングや検査から始まり、従来法と即時埋入・即時修復法の流れを比較しながら解説します。

カウンセリングと診断

インプラント治療の最初のステップであるカウンセリングと診断では、患者の口腔内の状態や全身の健康状態を詳細に確認します。

具体的には、レントゲンやCTスキャンを用いて顎の骨の厚みや高さ、神経や血管の位置を正確に把握し、インプラント埋入が可能かどうかを判断します。

一般的に、顎の骨の高さが10mm以上あることが望ましいとされており、骨量が不足している場合は骨造成など追加処置が必要になることもあります。

また、糖尿病や心疾患などの持病がある場合は、治療の可否や注意点についても十分に説明を受けることが重要です。

治療計画の立案

治療計画の立案では、まず口腔内の状態を詳細に把握するため、レントゲンやCT撮影などの精密検査を行います。これにより骨の厚みや高さ、神経や血管の位置を正確に確認し、インプラントを埋入する位置や本数を決定します。

一般的に、インプラントを安全に埋入するためには骨の高さが10mm以上、幅が6mm以上必要とされますが、骨量が不足している場合は骨造成など追加処置が検討されます。

また、患者の全身状態や生活習慣も考慮し、最適な治療計画を立てることが重要です。

手術のステップ

従来のインプラント手術は、局所麻酔を行い、歯ぐきを切開して顎の骨にインプラント体を埋め込みます。埋入後は歯ぐきを縫合して治癒を待ち、骨と結合するまで2〜6ヶ月ほど要します。その後アバットメントを装着し、最終的に人工歯を取り付けます。

一方、当院で行っている即時埋入・即時修復法では、条件が整えば抜歯と同時にインプラントを埋め込み、当日に仮歯を装着できることもあります。この方法では、最終補綴まで約3か月で完了する場合もあります。

治療後の経過観察

インプラント治療後は、定期的な経過観察が重要です。一般的には、治療後1週間から10日程度で抜糸を行い、その後1か月、3か月、6か月、1年ごとに検診を受けることが推奨されています。経過観察では、インプラント周囲の歯ぐきの状態や骨の吸収がないか、レントゲンや口腔内のチェックを行います。

インプラントは天然歯と異なり、歯周病に似たインプラント周囲炎が起こることがあるため、日々のセルフケアとともに、専門的なクリーニングやメンテナンスが欠かせません。

インプラントのメリット

インプラント治療のメリットイメージ

ここでは、自然な見た目と噛み心地・周囲の歯への負担が少ない・長期的な耐久性などについて解説します。

自然な見た目と噛み心地

インプラントは人工歯根を顎の骨に埋め込むため、見た目が自然で噛み心地も自分の歯に近い感覚が得られます。さらに即時埋入法では、抜歯から短期間で治療が進むため、歯がない期間を減らし、見た目や食事への影響を最小限に抑えられる点がメリットです。

周囲の歯への負担が少ない

ブリッジ治療のように隣接する健康な歯を削る必要がないため、周囲の歯への負担が比較的少ない点も特徴です。これにより、他の歯の健康を維持しやすくなる可能性があります。

長期的な耐久性

インプラントは、適切なケアと定期的なメンテナンスを行えば10年以上の長期使用が期待できる耐久性の高さが特徴です。一般的なブリッジや入れ歯と比較しても、インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、噛む力が天然歯に近く、日常生活で違和感が少ないのが利点です。

ただし、インプラントの寿命を延ばすためには、毎日の丁寧な歯磨きや歯科医院での定期検診が不可欠であり、喫煙や糖尿病などのリスク要因がある場合は注意が必要です。

発音や食事への影響が少ない

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込むため、入れ歯やブリッジと比べてしっかりと固定されます。そのため、発音時に歯がずれたり外れたりする心配がほとんどなく、自然な会話が可能です。

また、食事の際も硬いものや粘着性のある食品を噛む力が天然歯に近い水準まで回復するとされており、食事制限が少なくなります。装着後の違和感も少なく、口腔内の感覚が維持されやすい点が特徴です。

インプラントのデメリット

インプラント治療のデメリットイメージ

ここでは、反対にインプラントのデメリットについて解説します。

治療期間が長い場合がある

インプラント治療は、一般的に治療期間が長くなることがあります。例えば、人工歯根を顎の骨に埋め込んだ後、骨としっかり結合するまでに約3〜6か月かかるのが一般的です。

加えて、骨の状態や口腔内の健康状態によっては、骨造成など追加の処置が必要となり、さらに期間が延びることもあります。

ただ、抜歯即時埋入・即時修復法では治療期間を大きく短縮し、約3か月で最終補綴に至るケースもあります。どの方法が適しているかは事前の精密検査で判断します。

外科手術が必要

インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込むために外科手術が不可欠です。

局所麻酔を用いて行われることが一般的ですが、手術時間は1本あたり約1時間程度が目安となります。術後は腫れや痛みが数日続くことがあり、特に糖尿病や高血圧などの持病がある方は感染リスクが高まるため注意が必要です。

また、骨の量や質が不十分な場合は骨造成など追加の処置が必要となることもあります。

定期的なメンテナンスが必要

インプラントは天然歯と同様にしっかり噛める利点がありますが、長期的に良好な状態を保つためには定期的なメンテナンスが欠かせません。

一般的に、3〜6か月ごとに歯科医院での定期検診やクリーニングが推奨されており、これを怠るとインプラント周囲炎などのトラブルが発生しやすくなります。天然歯と比べてインプラントは歯周病に対する抵抗力が低いため、専門的なケアと自宅での丁寧な歯磨きが重要です。

インプラント治療にかかる費用

インプラント治療の費用

ここでは、費用の目安・費用に含まれる内容・保険適用の可否などについて解説します。

費用の目安

インプラント治療の費用は、1本あたり30万円から60万円程度が一般的な目安とされています。

ただし、使用する素材や治療の難易度、追加処置の有無によって金額は変動するため、事前に歯科医院で見積もりを確認することが大切です。

費用に含まれる内容

インプラントの費用には、診断・検査、手術、インプラント体や人工歯の材料費、治療後のメンテナンス費用などが含まれる場合が多いです。

ただし、医院によっては一部の費用が別途発生することもあるため、内容をよく確認しましょう。

保険適用の可否

インプラント治療は、原則として健康保険の適用外となり、自費診療となります。

ただし、特定の疾患や事故による顎の欠損など、限られた条件下では保険適用となる場合もあるため、詳細は医療機関に相談することが重要です。

インプラント治療にかかる期間と通院頻度

インプラント治療の期間

ここでは、治療全体の期間・通院回数の目安・治療ごとの所要時間などについて解説します。

治療全体の期間

インプラント治療全体にかかる期間は、一般的に約3カ月から半年程度が目安とされています。治療はまず歯を抜いた後、顎の骨の状態を確認し、必要に応じて骨造成などの前処置を行います。

その後、インプラント体を埋入し、骨としっかり結合するまで2〜6カ月ほど待機します。結合が確認できたら人工歯を装着し、最終的な調整を経て治療が完了します。

一方、即時埋入・即時修復法では、条件を満たせば抜歯から約3か月で最終補綴まで完了するケースもあり、期間短縮を重視する方に適しています。

通院回数の目安

インプラント治療における通院回数の目安は、一般的に手術前の検査やカウンセリング、一次手術、治癒期間中の経過観察、二次手術、最終的な人工歯装着までを含めて5~10回程度とされています。

治療の進行状況や個々の口腔状態によって回数は前後することがあり、骨の状態が良好であれば比較的少ない通院で済む場合もありますが、骨造成など追加処置が必要な場合はさらに回数が増えることもあります。

治療ごとの所要時間

インプラント治療は、各工程ごとに所要時間が異なります。初診やカウンセリングでは30分から1時間程度、精密検査や治療計画の説明には1時間ほどかかります。インプラントの埋入手術自体は1本あたり約1時間が目安ですが、複数本の場合や骨造成が必要な場合はさらに時間がかかることもあります。手術後の抜糸や経過観察は10〜30分程度で済みますが、最終的な人工歯の装着には型取りや試適も含めて数回の通院が必要です。

治療後の定期検診

インプラント治療後は、長期間にわたり良好な状態を維持するために定期検診が欠かせません。

一般的には、治療完了後3〜6か月ごとに歯科医院での検診が推奨されており、インプラント周囲の歯ぐきや骨の状態、噛み合わせのチェック、専用器具を用いたクリーニングなどが行われます。

インプラント治療が受けられないケース

ここでは、全身疾患や持病がある場合・顎の骨量が不足している場合・年齢制限についてなどについて解説します。

全身疾患や持病がある場合

糖尿病や心疾患、骨粗しょう症などの全身疾患をお持ちの場合、インプラント治療にリスクが伴うことがあります。治療前には主治医と連携し、全身状態を十分に確認することが重要です。

顎の骨量が不足している場合

インプラントは顎の骨に埋め込むため、骨量が不足していると治療が難しい場合があります。骨造成などの追加治療が必要となることもありますので、事前の精密検査が欠かせません。

年齢制限について

インプラント治療には一般的に明確な年齢制限はありませんが、骨の成長が完了していることが重要な基準となります。通常、顎の骨の成長が止まるのは男性で18歳前後、女性で16歳前後とされており、それ以前にインプラントを埋入すると成長に伴い位置がずれるリスクがあります。

また、高齢者でも全身状態や骨の健康状態が良好であれば治療は可能ですが、骨粗しょう症や重度の糖尿病などがある場合は注意が必要です。

喫煙や生活習慣の影響

喫煙はインプラント治療の成功率を大きく低下させる要因であり、特に1日10本以上の喫煙者ではインプラント周囲炎や骨結合不全のリスクが高まります。

また、過度な飲酒や糖尿病のコントロール不良、歯磨きなどの口腔衛生が不十分な場合も、インプラントの長期安定性に悪影響を及ぼします。

まとめ

インプラント治療の説明

インプラントは、歯を失った部位に人工歯根を埋め込み、機能と見た目を回復する治療法です。従来法は適応範囲が広く安定性に優れますが、抜歯後の治癒や骨との結合を待つ工程があるため、全体で半年〜1年以上かかる場合があります。

一方で、条件が整えば抜歯即時埋入・即時修復法により、当日の仮歯装着や約3か月での最終補綴が可能となり、治療中の見た目・食事・会話への影響を抑えやすく、通院回数の抑制にもつながります。

ただし、どちらの方法にも適応条件があり、骨量や歯ぐきの状態、噛み合わせ、全身疾患、喫煙歴などを総合的に評価する必要があります。精密検査と丁寧な説明を受け、期間・回数・侵襲度・安全性(4Sの視点)を踏まえて、自分に合った治療計画を選ぶことが大切です。

費用は本数や難易度、追加処置の有無で変動します。治療後はインプラント周囲炎を防ぐため、毎日のセルフケアと定期メンテナンスを継続し、長期安定を目指しましょう。

インプラント治療を検討されている方は、大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は「誰もが通いやすい、いつでも気軽に相談ができる歯医者さん」を目指して日々診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療など、幅広く対応しています。

当院のホームページはこちら初診のご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。