医院名:大森山王あおやま歯科 
住所:〒143-0023 東京都大田区山王3-29-2 
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2025.10.22

虫歯を放置するとどんなリスクがある?治療するメリットも

口腔ケアを怠り虫歯を放置したイメージ

こんにちは。大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」です。

虫歯は日常的に多くの人が経験する身近な病気ですが、初期段階では目立った自覚症状が現れません。そのため、放置して重症化する方が多いです。そのままにしておくと、やがて大きな問題に発展する可能性があるでしょう。

この記事では、虫歯を放置した場合のリスクや、早期に治療を受けるメリット、虫歯の治療方法について解説します。

虫歯のメカニズム

酸で歯のエナメル質が溶けた様子

虫歯は、食べ物に含まれる糖分をエサとして増殖するミュータンス菌などの口腔内の細菌が、酸を産生することによって、歯のエナメル質が溶けていくことで発生します。細菌が作った酸によって歯の成分が溶け出す現象を脱灰(だっかい)と呼び、脱灰が進行すると虫歯が悪化していきます。

通常は、再石灰化(さいせっかいか)が行われることで、脱灰によって溶け出した成分が歯に戻って修復されます。飲食のたびに脱灰は起こりますが、再石灰化とのバランスが保たれていれば虫歯になることはありません。

しかし、食事の回数が多かったり、口内に汚れが残ったままだったりすると、再石灰化と脱灰のバランスが崩れて虫歯が発生します。

虫歯を放置するとどんなリスクがある?

虫歯を放置するとどんなリスクがあるのか考えるイメージ

虫歯は初期段階では痛みが少ないため放置する人もいますが、そのままにしておくとさまざまなリスクが生じます。重症化するほど痛みが悪化し、生活の質が大きく低下することもあるでしょう。

ここでは、虫歯を放置した場合に起こりうるリスクについて解説します。

痛みやしみる症状が悪化する

初期の虫歯ではほとんど自覚症状がありませんが、放置すると進行し、冷たい飲み物や甘い食べ物がしみるようになります。やがて、食事中や夜間に激しく痛むようになり、鎮痛剤に頼らざるを得ない状況になることもあるでしょう。

このような段階では、睡眠不足やストレスの原因にもなります。

歯を失う可能性が高まる

虫歯が進行すると、歯を保存できなくなることがあります。最終的には抜歯に至るケースも少なくありません。一度失った歯は元には戻りません。歯を失うと、噛み合わせのバランスが崩れ、ほかの歯にまで負担がかかることもあります。

特に、奥歯を失うと咀嚼力に大きく影響を及ぼします。そのため、消化不良や栄養不足を引き起こすこともあるでしょう。また、周囲の歯が動くことで歯並びが悪化し、将来的な歯の寿命にも影響を及ぼします。

食生活に影響が出る

虫歯が進行すると、痛みの影響で噛むことができなくなり、片側でしか噛まなくなるなどの問題が出てきます。これにより、噛み合わせが悪くなったり、顎関節に負担がかかったりする恐れがあります。

全身の健康にも悪影響を及ぼす

虫歯によって増殖した細菌が血管内に入り込んで全身を巡ると、感染症や炎症を引き起こす可能性があります。心臓病や脳梗塞、糖尿病といった疾患のリスクが高まるといわれています。また、高齢者の場合、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクも高まるでしょう。

口腔内の衛生状態が全身の健康に影響を与えるという点は、多くの研究でも明らかになっています。虫歯を軽視すると、全身の健康を損なう可能性があるのです。

治療費が高額になる傾向がある

初期の虫歯であれば、安価な処置で済むケースがほとんどです。

しかし、虫歯が進行するほど処置は複雑になり、費用が高くなります。例えば、根管治療が必要になれば、何回も通院が必要になりそれに伴って費用も増加します。さらに、被せ物の素材にこだわると高額な治療費がかかることもあります。

虫歯を早期に発見して軽度のうちに治療すれば、経済的負担を最小限に抑えることができます。治療を先延ばしすると症状が重くなり、結果的に治療費がかさむでしょう。

虫歯を早期発見・早期治療するメリット

虫歯を早期発見・早期治療するメリットイメージ

虫歯を早期に治療することは、歯を守るだけでなく全身の健康にも良い影響を与えます。虫歯治療を早めに行うことのメリットは、以下のとおりです。

  • 歯を削る量を最小限に抑えられる
  • 痛みや不快感を軽減できる
  • 治療費を抑えられる
  • 歯の機能を維持できる
  • 全身の健康を守ることにつながる

放置するリスクも上述しましたが、虫歯は早期に治療する必要があるといえます。

虫歯を治す方法

重度の虫歯の治療の説明イメージ

虫歯の治療方法は、虫歯の進行度によって異なります。ここでは、進行度ごとの治療法の特徴についてご紹介します。

初期虫歯の治療

虫歯がごく初期の状態でエナメル質にとどまっている場合は、歯を削る治療は必要ないかもしれません。表面のエナメル質が溶けかけている段階であれば、再石灰化という自然修復のプロセスを促すことで改善が期待できます。

再石灰化は、フッ素の塗布や唾液の分泌促進などで促すことが可能です。プラークを除去するために歯科でクリーニングを受けたり、ブラッシング指導を受けたりすることも有効です。

歯を削る必要がある場合は、歯質を残せるように慎重に処置をして、詰め物で補修します。

中等度の虫歯の治療

虫歯が象牙質にまで進行すると、冷たいものがしみたり甘いものを食べたときに痛みを感じたりすることがあります。ここまで進行すると、歯を削る量が多くなって詰め物だけでは対応できないかもしれません。

この段階では、虫歯の進行を止めて痛みを和らげるために、歯を削って被せ物を装着します。

重度の虫歯の治療

歯の大部分が虫歯になっている場合や、神経まで虫歯が到達している場合は、根管治療が必要になります。根管治療とは、歯の内部にある神経や血管が入っている管を清掃・消毒し、薬剤で密閉する治療です。

根管治療には複数回の通院が必要で、治療期間が長期に及ぶのが一般的です。治療後は、汚染部分が再び虫歯になるのを防ぐために、被せ物(クラウン)を装着します。被せ物を装着することで、歯の機能と見た目を回復させられます。

末期の虫歯の治療

虫歯が重症化して治療しても改善が見込めない場合は、歯を残すことができずに抜歯をせざるを得ないかもしれません。歯を残せない場合には、入れ歯やブリッジ、インプラントのいずれかの治療法を用いて歯の機能を回復させます。

入れ歯は取り外し可能な人工歯で、費用が安く抑えられるメリットがありますが、違和感があり会話や食事に支障をきたすこともあります。ブリッジは、健康な隣の歯を支えにして人工歯を固定する方法です。周囲の健康な歯を削る必要があり、歯への負担が大きいのがデメリットです。

インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。天然歯に近い噛み心地や見た目が得られますが、外科手術が必要であり高額な費用がかかります。

まとめ

虫歯の治療が終わり笑顔になる女性

虫歯が進行するにつれて、激しい痛みが生じるようになります。重症化すると歯を失ったり、全身疾患につながったりする可能性もあるため、虫歯を放置してはいけません。初期段階で発見できれば、最小限の処置で治療できて大切な歯を守れます。また、治療費と通院の手間も大幅に軽減できるでしょう。

虫歯を放置すると、歯を失うリスクが高まります。歯を失うと、周囲の歯並びまで崩れて噛み合わせが悪くなることもあるでしょう。

虫歯が進行すると、根管治療が必要になることもあり、治療期間が長くなるだけでなく高額な治療費もかかります。患者さまの負担も増加するため、根管治療が必要になる前に治療を開始できるのが理想と言えます。

虫歯が軽度のうちに治療を行えば、歯を削る量を最小限に抑えられ、健康な歯を守ることができます。さらに、ごく初期の虫歯であれば、フッ素塗布やブラッシング指導などの対応で改善できるかも知れません。

全身の健康を維持するためにも、日々のセルフケアと定期的な歯科検診を欠かさないようにしましょう。

虫歯の治療を検討されている方は、大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は「誰もが通いやすい、いつでも気軽に相談ができる歯医者さん」を目指して日々診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療など、幅広く対応しています。

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