日本口腔外科学会認定医が導く、未来を見据えた歯科治療

歯のコラム

歯周外科治療とは?行われるケースやメリット・デメリットも


歯周外科治療を行う歯科医師の手元

こんにちは。大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」です。

歯周病は、歯ぐきの炎症だけでなく、歯を支える骨にまで影響を及ぼす病気です。初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行しているケースも珍しくありません。歯みがき時の出血や口臭、歯ぐきの腫れなどが続いている場合には注意が必要です。

歯周病が進行すると、通常のクリーニングだけでは改善が難しくなり、外科的な処置が必要になることがあります。その際に行われるのが歯周外科治療です。

今回は、歯周外科治療とはどのような治療か解説します。メリット・デメリットについても解説しますので、歯周病の症状にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

歯周外科治療とは

歯周外科治療を行う様子

歯周外科治療とは、歯周病が進行し、通常の歯石除去やクリーニングだけでは改善が難しい場合に行う外科的な治療です。

歯周病が進行すると、歯ぐきの奥深くに歯石や細菌がたまり、歯を支える骨にも炎症が広がります。深い部分に付着した歯石は、通常の器具だけでは十分に取り除けないことがあります。

歯周外科治療の目的は、歯周病の進行を抑え、できるだけ歯を残すことです。この治療では歯ぐきを切開し、歯の根元を目で確認しながら歯石や炎症を起こしている組織を除去します。必要に応じて、失われた骨や歯ぐきの回復を目指す治療を行うこともあります。

歯周病が進行すると、歯を支える骨が減少し、歯のぐらつきにつながります。重症化すると抜歯が必要になることもありますが、外科的な処置によって歯を保存できる可能性が高まります。また、歯周病は全身の健康とも関係が深い病気です。

そのため、放置せずに治療を受けることが大切なのです。

歯周外科治療が必要になるケース

歯周病により下がった歯茎

ここでは、どのようなときに外科的な治療が必要になるのか解説します。

歯周ポケットが深い場合

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットが深くなります。歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届きにくくなり、汚れや細菌が内部にたまりやすくなります。

これによって、歯ぐきの炎症が改善しにくくなり、腫れや出血が続くことがあるのです。さらに進行すると、歯を支える骨にも影響が及び、歯のぐらつきにつながることもあります。

このようなケースでは、歯ぐきを開き、奥深くに付着した歯石や感染した組織を目で確認しながら除去します。内部を清潔な状態に整えることで、歯周病の進行を抑えることを目指します。

歯ぐきが下がっている場合

歯周病が進行すると、歯ぐきが下がり、歯の根元が露出することがあります。歯が長く見えるようになったと感じる場合には、歯ぐきの退縮が進んでいる可能性があります。

歯ぐきが下がると、見た目への影響だけでなく、知覚過敏が起こることもあります。冷たい飲み物や歯ブラシの刺激によって痛みを感じやすくなるため、日常生活に支障をきたすケースもあるでしょう。

また、歯ぐきが下がった部分には汚れが付着しやすく、細菌感染が進行しやすい状態になります。

こうした場合、歯周外科治療によって歯ぐきの形態を整えたり、歯周組織の改善を目指したりすることがあるのです。

骨の吸収が進んでいる場合

歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が少しずつ失われていきます。骨の吸収が進むと歯を支える力が弱くなり、歯のぐらつきが目立つことがあるでしょう。

骨の減少が大きい場合には、歯石除去やクリーニングだけでは対応が難しいケースもあります。そのため、歯周外科治療によって歯ぐきの内部を清掃したり、歯周組織の回復を目指す処置を行ったりします。

骨の吸収が進行した状態を放置すると、歯を維持することが難しくなる場合もあるため、早めに治療を受けることが重要です。

歯周外科治療の種類

フラップ手術で切開した歯茎

歯周外科治療には、症状や進行度に応じてさまざまな種類があります。ここでは、代表的な治療法をご紹介します。

フラップ手術

フラップ手術は、進行した歯周病に対して行われる代表的な治療です。

まず局所麻酔を行い、歯ぐきを切開して歯の根元を見える状態にします。その後、歯周ポケットの奥に付着した歯石や炎症のある組織を取り除き、歯の表面を清掃します。処置後は歯ぐきを元の位置に戻して縫合します。

歯ぐきを開いて目で確認しながら処置を行うため、通常のクリーニングでは届きにくい部分まで清掃しやすくなります。歯周ポケット内の細菌を減らすことで、歯ぐきの炎症改善を目指します。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯周病によって失われた歯周組織の回復を目的として行う治療です。

歯周病が進行すると、歯を支える骨や歯根膜などの組織が少しずつ破壊されていきます。歯周組織再生療法では、専用の薬剤や人工膜などを使用し、歯周組織が再生しやすい環境を整えます。

ただし、すべての症例に適応となるわけではなく、骨の状態や歯周病の進行程度などを確認したうえで治療を検討します。治療後は歯周組織が安定するまで経過観察を行い、定期的なメンテナンスを継続することが重要です。

歯周外科治療のメリット

歯周外科治療のメリットのイメージ

歯周外科治療には、進行した歯周病でも改善を図れるという大きなメリットがあります。ここでは、主なメリットについて詳しく見ていきましょう。

歯周ポケットの改善が期待できる

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットが深くなり、内部に汚れや細菌がたまりやすくなります。

歯周外科治療では、歯ぐきを開いて歯の根元を目で確認しながら、奥深くに付着した歯石や炎症のある組織を取り除きます。歯周ポケット内部を清潔な状態に整えることで、歯ぐきの炎症改善につながります。

また、歯周ポケットが改善されることで、毎日の歯みがきもしやすくなり、歯周病の再発予防にも役立ちます。

歯を残せる可能性が高まる

歯周外科治療の最大のメリットは、歯を抜かずに残せる可能性があることです。歯周ポケットの奥深くにたまった汚れを取り除くことで炎症が落ち着き、歯ぐきが引き締まり、歯の動揺が改善されるケースも多く見られます。

また、歯周組織再生療法を用いて歯を支える骨や組織が再生すれば、歯の固定力がさらに安定し、長く自分の歯で噛める状態を維持しやすくなります。

抜歯を回避できることは、日常生活の質を保つうえで非常に大きな価値があります。

口臭や見た目の改善が期待できる

歯周病が進行すると、細菌の増殖によって強い口臭が発生することがあります。

歯周外科治療によって感染源を除去することで、口臭の軽減につながります。また、炎症が改善すると歯ぐきの腫れや赤みも落ち着き、口元の印象改善も期待できます。歯ぐきの状態が整うことで清潔感のある口腔環境につながり、人前で話す際の不安軽減にも役立ちます。

歯周外科治療のデメリット

歯周外科治療のデメリットのイメージ

次に、歯周外科治療のデメリットについても確認しておきましょう。

高額な費用がかかることがある

歯周外科治療は、通常の歯周病治療より費用が高くなる場合があります。治療内容によっては保険が適用されますが、歯周組織再生療法などは自費診療になることもあります。また、使用する薬剤や材料、治療する部位の数によって費用が変わります。

さらに、治療後には経過確認やメンテナンスのために通院が必要になるため、継続的な費用がかかることもあります。治療前に、費用や通院回数について歯科医院で確認しておくことが大切です。

治療後に腫れや痛みが出ることがある

歯周外科治療では歯ぐきを切開するため、治療後に腫れや痛みが出ることがあります。

特に治療当日から数日間は、違和感や軽い痛みを覚える場合があります。症状には個人差がありますが、処方された痛み止めを服用しながら様子を見ることが一般的です。

また、治療後は歯ぐきが敏感になっているため、硬い食べ物や刺激の強い食事は避けたほうがよいでしょう。術後の注意事項を守りながら過ごすことが、回復につながります。

治療後のセルフケアが重要

歯周病は細菌によって起こる病気のため、治療後に汚れがたまると再び炎症が起こることがあります。そのため、治療後もしっかり歯磨きを行うことが大切なのです。また、治療後は歯科医院でのメンテナンスも必要になります。

歯ぐきの状態を確認しながら継続的に管理することで、治療後の良い状態を維持しやすくなります。

まとめ

歯周外科治療の説明を受ける男性

歯周外科治療は、進行した歯周病に対して行う外科的な治療です。歯周ポケットの奥深くに付着した歯石や細菌を取り除き、歯ぐきや歯を支える組織の改善を目指します。

歯周ポケットが深い場合や、歯ぐきが下がっている場合、骨の吸収が進んでいる場合などには、歯周基本治療だけでは改善が難しいことがあります。

そのようなケースでは、フラップ手術や歯周組織再生療法などを行うことがあります。この治療によって、歯周ポケットの改善や歯の保存につながる可能性があります。

一方で、治療後に腫れや痛みが出る場合があり、継続的なセルフケアや定期的なメンテナンスも欠かせません。

歯周病は自覚症状が少ないまま進行することもあるため、歯ぐきの腫れや出血が気になる場合は、早めに歯科医院で相談することが大切です。

歯周病の症状にお悩みの方は、大田区山王、JR京浜東北線「大森駅」より徒歩6分にある歯医者「大森山王あおやま歯科」にお気軽にご相談ください。

当院は「誰もが通いやすい、いつでも気軽に相談ができる歯医者さん」を目指して日々診療にあたっています。一般歯科だけでなく、インプラント治療や矯正治療など、幅広く対応しています。

当院のホームページはこちら初診のご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

ご予約 ➝ RESERVATION お問い合わせ ➝ CONTACT